虹ヶ咲とスーパースター!!の繋がり【後編】アイデンティティとの向き合い方
こんにちは、むっちゃんです!
昨日の記事に引き続き、タグ企画に参加させて頂き、虹ヶ咲とスーパースター!!の繋がりについて書いていきます。
虹ヶ咲とスーパースター!!の共通点
昨日の記事でも書いた通り、挑戦し続けてることがシリーズで共通していますが、この2作にはもう一つ共通点があります。
それは、
個に焦点を当てていること
です!
時代柄が出てますねぇ。
いえ、時代が追いついただけで、これは人が生きる上で普遍的に重要なことです。
私自身も、この2作の発するメッセージに救われた部分もあります。
ニジガクとアイデンティティ
ソロアイドル活動
それは、虹ヶ咲最大の特徴の一つです。
ニジガクがこの結論に至った理由は、個の衝突でした。
アニメではせつ菜とかすみが激しく衝突しました。
スクスタでも、はっきりとした衝突こそありませんでしたが、せつ菜が思わず遠慮してしまう程には微妙な空気感があったことが窺えます。
では何故、個の衝突が起こったのか。
それは、スクールアイドルへの想いが強いからだと思います。
これはエマがわかりやすいですね。エマはスクールアイドルをやるためにスイスから遥々渡日してきました。
かける想いが強ければ強いほど、同じ方向を向くことは難しくなる。これは私達の間でもきっと経験のあることだと思います。
しかし、同時に彼女達は心優しかった。
心優しいということは、多くの場合において良いことですが、虹ヶ咲ではあることが発生します。
それは自己犠牲です。
実際、アニメ中でもせつ菜や彼方が自己犠牲に走ろうとしました。
しかし、虹ヶ咲は自己犠牲を許しませんでした。
自分がいてはラブライブに出場できないと復帰を固辞するせつ菜に対しては
だったら、だったらラブライブなんて出なくていい!!
(中略)
せつ菜ちゃんの歌が聴ければ、十分なんだ!
高咲侑
わがままなのかな…と思い悩む彼方に対しては
わがままじゃなくて、自分に正直って言うんじゃない。
朝香果林
一人分しかないダイバーフェスの出場権を譲り合うメンバーに対しても、果林が一喝しました。
虹ヶ咲という物語は、いつだってメンバーひとり一人のやりたいことを大切にしてきました。
虹ヶ咲は、バラバラの個性を持つ人達が、互いに尊重し合える素晴らしい作品です。
私を叶える物語
ラブライブ!スーパースター!!は、Liella!というグループがスクールアイドル活動をしていく物語です。
にも関わらず、なんと自己実現を掲げているのです!
Liella!のメンバーは、そもそもやりたいことがバラバラです。そして、メンバーそれぞれのやりたいことは自身の人生とも密接に関わっています。
かのん︰歌いたい!
千砂都︰かのんと肩を並べられるようになりたい!
可可︰スクールアイドルがしたい!
恋︰結ヶ丘を盛り上げたい!
すみれ︰スポットライトを浴びたい!
しかし、やりたいことがバラバラな5人は、その実現手段としてスクールアイドルがバッチリハマっていきました。
かのん→スクールアイドルは歌のひとつのジャンル
千砂都→スクールアイドルなら自分の好きなダンスが活かせる。かのんちゃんの役に立てる。
可可→そもそも最初からスクールアイドルがやりたかった
恋→スクールアイドルは人気なので宣伝効果が高い
すみれ→スクールアイドルはアマチュアとは言え芸能活動のひとつ
そして彼女達は、挫折や自信喪失や献身はあっても、自己犠牲に走ることはありません。
メンバーそれぞれが、やりたいことを貫く強さを持っています。
Liella!は、メンバーそれぞれのやりたいことを実現していきながらも、グループとしても団結していきます。
スーパースター、かのんを叶える物語だし、可可を叶える物語だし、すみれを叶える物語だし、千砂都を叶える物語だし、恋を叶える物語になってるのがほんとにℬℯ𝒶𝓊𝓉𝒾𝒻𝓊𝓁
— むっちゃん (@mullre_z) 2022年1月10日
スーパースター!!は、私を叶える物語というテーマに恥じない、自己実現していく輝きを描いた素晴らしい作品です。
2作の対称性
ここまで、虹ヶ咲とスーパースター!!のそれぞれの、個との向き合い方について書いていきましたが、この2作を並べてみると、その個との向き合い方や構造が対称的なんですよね。
ニジガクのメンバー
やりたいこと︰スクールアイドル(一致)
↓細かく掘り下げていくと
スクールアイドルとしての方向性︰バラバラ
スクールアイドルという同じ場所から発散していく構造。
Liella!のメンバー
やりたいこと︰バラバラ
↓具体的になにをするか
実現手段︰スクールアイドル(一致)
違う場所からスクールアイドルへ収束していく構造。
面白いことに、Liella!のメンバーにとってのスクールアイドルとしての方向性って、同じ場所で醸成されるので、恐らく違いが出にくいんですよ。
発散と収束という対称的なキーワードは、最終回にも如実に現れています。
虹ヶ咲の最終回→それぞれの夢が始まる
スーパースター!!の最終回→Liella!というグループとしての夢が始まる
そして、
2つの物語には、その先があります。
それぞれの夢、或いはみんなの夢を追いかけた先に何が待っているのか、今からとても楽しみですね。
最後に
虹ヶ咲とスーパースター!!のそれぞれについて想いを語る企画と出会ってから、この2作を切り離して考えることができなかったんですよね。
それぞれの作品に対して語ることもできるけれど、せっかく連日で企画があるのだから、それぞれの共通点だったり、対比したりしてみたいなと思いまして、今回のテーマで書いてみました。
あと、これは私の持論なんですけど、虹ヶ咲だけが特別外伝ってことはないと思うんですよ!
虹ヶ咲からスーパースター!!へ、挑戦する姿勢が広がったり、虹ヶ咲とスーパースター!!とで、個に対する向き合い方が対称的だったり、きっとこういうのって、他にもあると思うんですよ。
それぞれのシリーズが、一直線上には収まらない繋がりを持っていて。
これからもラブライブ!シリーズは様々な姿を見せてくれるけど、一つだけ言えることは、
スクールアイドル有るところにラブライブ!有り!!!!!